COME TOGETHER。/田中宏輔
にたとえるならば、詩を読むこと自体を、口づけにたとえて、
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その口づけを、祝福と、ぼくは呼ぶことにする。ぼくの翻訳行為も、原作者の唇と、翻訳者のぼくの唇との接吻だと思う。そして、その翻訳された英詩を見てくれる人もまた、一つの祝福なのである。祈りに近いというか、祈る気持ちで、ぼくは、英詩を翻訳している。祝福されるべきもの、接吻として。
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出来の悪い頭は「すぐにつなげてしまう」。
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人生がヘタすぎて、うまくいかないのがふつうになっている。ただコツコツと読書して、考えて、メモして、詩を書いて、ということの繰り返し。毎年、100
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