明けない夏休みはない/花形新次
 
全身に陽の光を浴びて
浅黒く焼けた
おまえの肌に
舌を這わせてみる

薄く塩の味を感じると
俺のイチモツは
俄に屹立する

おまえを味わうことで
俺はおまえを
掌握した気になっている

今夜一晩中
おまえを舐め続けてやる
俺の唾液で
おまえが消えてなくなるまで
何度オーガズムに達しようとも
俺は止めるつもりはない

夏休みが日曜で終わってしまうことへの
苛立ちをすべておまえに
ぶちまけてやる

明けない夜がないように
夏休みも開けなかった例がない
ひょっとしたら今年こそはと
思い続けていたが
悲しいかな
毎年裏切られている

だから今夜
おまえをずっとなぶり続けてやる







戻る   Point(2)