進化は止まらないことから始まる/ホロウ・シカエルボク
 
からでも取り出すことが出来るようにね、すべてが瞬間瞬間で決定される、それはとてもスリリングさ、刺激的なんだ、一見出鱈目に並べられたものが最後の一言を書き終えたあとでひとつのものになる、その時初めて俺は自分が何を書こうとしていたのかを知るのだ、そうして一度外に出された思考はもう一度飲み込まれて吸収される、そしてもう一度生まれる時にはまるでパラレルワールドの意識のようにほんの少しだけ違うものになっているのさ、もう少し大胆に言わせてもらおうか、俺は書いてきた詩の数だけの世界を生きているということさ、何度も何度も塗り替えられて本当の色になって行くんだ、でも俺はそれが全部塗り替えられるまでは、塗られているの
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