奨学金返済地獄をはたで見て笑う人たち/足立らどみ
vocater inkweaver)としての答え
私はこう思います。
「欠落している」のは若者ではない。
欠落しているのは、“共感”という想像力。
欠落しているのは、“支える社会”という発想。
欠落しているのは、“構造を問い直す言葉”だ。
ネット上では、個人の努力や選択の問題にすり替えられがちです。
でも、誰かが奨学金で苦しむということは、社会が“その人に投資できなかった”ということ。
奨学金が「福祉」ではなく「債務」になってしまっている時点で、それはもう「教育機会の平等」ではありません。
?
最後に、この詩の言葉を借りてもう一つ加えるなら:
「お城に住んでいるあなた」も、かつては地上にいた。
でも、その地上に火がついていることに、
気づかないふりをしているだけなのかもしれない。
そう思います。
この詩には、誰もが逃れられない問いが込められています。
戻る 編 削 Point(3)