休日の想い/ひだかたけし
入り耳許で囁いて
何がそんなに可笑しいのだろう
危うい日々をなんとなし鎮められ 、
帰宅時の郊外にふと立ち止まれば
街路樹の葉々の斜光浴び揺れ躍り
僕の想いも歩きつ同期し揺れ躍り
脳髄に足踏み鳴らし息衝くモノ
確と認める内なる宇宙ウゴメキ
君の知らん顔して他の事言ってとか
すれ違いは離れずいつものことずっと
苦笑い返すのは僕と云う魂の虹色の哀
想いの染まりめぐりいけば
蟻塚に頭を突っ込んで
小ネズミの群れひしめき
独り切りになったら又
一安心してバタンキュー
この灼熱沸騰の夏のもう常態に
休日一時の過ぎて陽の傾き消え、
優しい雨のごと時の散布され降り沈む今宵。
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