夢のまにまに/黒髪
時をさかのぼれば―
永遠がえんえんと―
見間違うことの出来ぬ空
今まで何回夢を見たのかということを
定義できぬ
ゆえに生きる途中で
休憩所に立ち寄り
また夢を見る―
それは愛?
季節の風に
吹かれながら
長い長い夢を
空の向こうに
空でうなぎが泳いでいるよ
うなぎは夢をかなえられたのかな
うなぎのように自由に
困難を切り抜け光の空へ
夢には形がなく
空は青い
深海と響き合って
深い深い
夢を見ている
誰も見果てたことがなく
誰もが見たことがある
夢の真理を極めてみれば
あなたが私のところへやってくる
逆に流れる思い出
あなたの真実が
私の中心部にある
空気の手触りで風をつかむ
音の中には
孤独と夢幻が
空のまぼろし
鳥が渡る―
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