哲学的死の予感/
黒髪
私を越えていく時の数を数える
時が余りに遅いのは
自分の感受性が繊細になったからなのだ
と気づいた
未来がみえるほど
時は先を行く
眠りも死も
先に
自分の死は見えぬ
意識が失われ
滅んでいく
死の無
光の消失も
闇の超越も
すべては空であった
夏の光
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