金型の豚/室町 礼
うやら中国から莫大な資金を得
ていることもわかっている。それ、ちゃんと税金申告してい
るのでしょうかね。
もっとひどいことにはそれを何か善行のように本気で信じてる
作家、詩人、批評家がいる。一歩も本から学んだ観念的知識の
世界から抜け出すこともできず、言葉の牢獄に幽閉されている。
2000年以後の現代詩人、とくに詩壇文壇の頭のイカれた連中。
これは映画界も同じことです。もはや党派的な特殊性がまず判
定され、それにうからないと評価されない世界になっている。
政治性が文学性を圧倒している。
こんな死海のような文学情況を甘受している今の文学世界
にいったいどんな生きた言葉が生まれるでしょうか。死滅した
海。非常に鹵(しお)の濃度が濃い、魚がもう生きられない、
そのような死海がわたしたちの足下に広がっている。たとえば
TBSのような露骨に巨大資本の側にたって似非倫理をふりまわ
す言説がまかりとおり、日本人が意識を支配されている。
それをまだサヨクリベラルというのでしょうか。
みなさま。如何なさいますか。あひっ。
戻る 編 削 Point(6)