真っ当な鎮圧/ホロウ・シカエルボク
して生まれたがっている、いつでもね、例外なく、いつでも…俺が何もしないでいるとそいつが赤ん坊のように内壁を蹴りつけるのさ、その痛みときたら…!ダメージでしばらくは動けなくなるくらいさ、そんな痛みについて話したところでいったい何人の人間が理解してくれるのか、ただただ疑問だけどね、まあ、そういう話をちゃんと理解してくれる人間も居ることは居る、その確率や可能性について俺がどうこう言う権利はない、権利と言うか…決定権はないって言った方が正しいかもな、俺は取り敢えずソファーに腰を下ろした、暴れ出すってことはバランスが取れていないんだ、どこかで調整を誤った、我知らず手を抜いてしまったのかもしれない、なにしろ最
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)