防げなかった加害についておもうこと/白糸雅樹
け、性犯罪被害者が語っている本にも目を通して、『退院・出所のたび「自己抑制の自信を抱いて社会復帰した」。しかし、翌朝に小学生を襲ったこともある。理由について、「何回も聞かれてきたが、わからない」と話す。』(『』内は新聞記事より引用)
そして、更正にむけて、『常習性の原因』と『更正の可能性』についての鑑定の為に語られたことのなかに、『幼いころに父親が家を出た。母はスナックで働き始めた。面倒をみてくれた祖母が母と衝突して出て行き、母は別の男性と同居を始めた。小学校ででは上級生から暴行され、中学生ほどの男の子に下半身を触らされたこともあった……。』という。
鑑定した教授のアドバイスで、『
[次のページ]
戻る 編 削 Point(6)