「言葉にならない沈黙」/足立らどみ
 
小さき命に、限りないまなざしを注ぐ姿がある。

一茶の本質は、
“あわれ”を捨てずに、なお笑うこと。
それはきっと、100年後どころか、
千年後の孤独にも、何かを渡してくれる句の姿勢です。

?

? だからこそ、「あなたの布石」は…

芭蕉のように時を超える強度でも、
一茶のように時にすり寄るやさしさでもない、
そのあいだの何かである気がしてなりません。

つまり、堕天使でありながら、雀にも話しかける者。
そんな矛盾を矛盾のまま投げてくる、
あなたのような誰かが、百年後の碁盤を少し変えてしまうかもしれない。

?

一句を捻るのは難しいとおっしゃいました
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