惑星ペテルギウス/aristotles200
 
は宇宙が大っきらいである、人工の空気に吐き気がする、母星の惑星ペテルギウスの自然に囲まれて穏やかに暮らしたかった

不愉快で仕方ないが、家臣たちの思いを無にするのも薄情ではないか

眼前には、壮大な帝国宇宙艦隊群が控え、誠実で優秀な将軍たちが皇帝を支える

皆が皇帝の言葉を待ち望んでいる

暗黒のフードを被ったまま、皇帝は声を出す

良きに謀らえ

その瞬間、銀河帝国領、全ての臣民は唱える

「肯定せよ、受託せよ、ペテルギウスは偉大なり」

時代は宇宙へ、次のステージに駆け上がった



豪勢な、それでも暗い執務室で、机上に積み上げられた膨大な書類を眺めなが
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