未来のうた声/秋葉竹
 

 

新しい足の痛みが
信念を揺らし
光を求める視線だけが
その揺らぎを抑え込める
だから
前を向いている

なにも探さない
まだただの一点をみているだけだ

それでもまだ少しでも
希望というものが残っているのなら
未払いにして来た
実質的なトラブルをなんとか
なんとかクリアしたいと想う

幾星霜
産まれて
生きて
生きつづけて
僕がなにをしたいのか
今になってもわからないけれど

それだからこそ
生きている意味があるんだよだなんて
テキトーな言い回しに意味はないけれど
やわらかく
やさしく
あたたかく
あたらしく
生きたいな
とだけは想ってしまうな

まだ未来はあるからね
きっと








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