原子論/fujisaki
 
の空を見ながら突っ立っている。雲が風に乗って動いている。そして伸びていく線路をみつめる。茶色の枕木、の連なり。もっと、とらえようとする詩人。世界を全部とらえようとする詩人、のせい。きつくしばれ! いろんなイメージを。あいつにメールしろ、いますぐ。いますぐ。僕はずっと僕の目を見ることはできない。世界がさっきできたのか僕は知れない。網戸に穴が開いている。蚊がはいってくる。全てが僕の方を向く。虫が鳴いたらもう9月。今はいま、過ぎ去っていく。
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