はじめての/秋葉竹
なぜひとが私を好きになるのかが
わからないまま影をみている
点数をつけて喜ぶわけもなく
つけられたらでもほんのり赤らむ
その早いすべての動作に立ち遅れ
一番好きなひとを失う
ただ愛を食べたい夜が夜ならば
口がそんなに可愛くなるのか
悲しみの果てに可憐な罪を知り
たれを憎めばよいのかを知る
ただひとりだけで食べてる夜ご飯
温野菜とか頬張ってみる
ほんとうにありがとうって云われたら
ちゃんとアホにされてる気がして
はじめての人に寂しい恋をした
青い感じの震える寂しさ
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