程よく狭い包容力/宮前のん
 
狭い包容力を持つべきなのだ。それはたぶん、会社に限らず。

もちろん、船員の意見を全く取り入れないぐらい船長がワンマンであれば、逆にストレスが高じて、船員は暴動を起こすかもしれない。
こだわりがきつく、人の意見を聞かない人ほど孤立するからだ。
だが、適度に狭い包容力というのは、目的や目標を絞り込むことになり、またそれによって、全員が結束を固めるという結果を生むことになるのだ。

人の意見を聞き過ぎた結果かどうかは判らないが、温厚な社長のM社は倒産した。
そして、K社は今でも順調に営業成績を伸ばしているらしい。
こだわりを持ち過ぎるのはもちろん、こだわりがなさ過ぎるのも、どっちもいい結果を生まない。
やはり両極端な偏りのある考え方は、控えた方がいいような気がする。
戻る   Point(8)