きみに/レタス
 
ぼくたちは紅い満月を指差し
何処までも遠い空に咲こうと囁いた
きみの瞳は珠玉のように煌めいて
今までたどった刹那さがゆっくりと溶けてゆく
前世から求めていたきみの肩を抱き
これから果てしない錦を織ろうとぼくは言った
柔らかなきみの頬笑みが欲しくて堪らない
愛よりも深い縁で結ばれるのなら
この生命(いのち)さえ投げ出せる
胸の鼓動を拳で叩き覚悟を決めた
どんなに遠くいてもきみだけは忘れない
いつまでも いつまでも いつまでも

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