時間に色は無い/ホロウ・シカエルボク
い、自分自身の意味を見失っているやつほどそういうことを言うよ、何かを知っているように見せないと不安なのかもしれないね―まったくもって的外れ、余所見、寄道をした場所でいくら能書きを垂れたところで、人生へのフィードバックなど何も無いんだということに早く気付くことが出来ればいいね、と思うばかりだよ、浴室から出て身体を拭き、新しい衣類を身に着ける、夕食の時間だ、外で食うか家で作るか…今日は外に出ないことにした、ハムエッグでも作ることにするか、夕食の時間―夜のゴールデンタイムの間だけはテレビを観る、毎日だいたい見るものは決まっている、流行とは関係ないところで動き続けているバラエティーが好きだ、と言っても、ク
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