愛しい君へ/栗栖真理亜
 
まどろみの中に君を見た
君の影を
愛おしいはずの君
優しく微笑みかける君よ
しかし瞼をあげると君の影はスッと
ボクの目の前から消えて失くなってしまいそうになる
首をめぐらせ必死に君の姿を探そうとするけれど
抗いがたい邪念と疑惑とがボクを支配して僕の頭を悩ませる

君の本音を聞きたい
言い訳ではなく真実を
そして君の本当の姿を知りたい
誠実で実直な男としての君を

どんな甘い殻も脱ぎ捨ててすぐさまボクの元へ駆けつけてきて
真実の瞳(め)でもう一度
もう一度
はじめから語り合おう
ボクは待ってる
いつだって
どんなときだって
君を待っているよ

君の言葉だけがこの混沌から救う鍵
苦悩という霧が晴れて光が取り戻せるまで
ボクは君を待つ
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