自分殺し/栗栖真理亜
 
眠い・・・
眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い
閉じ合わせた瞼から涙が溢れて来る
胸のそこから込み上げるなんだか正体の分からぬ思い

何故こんな気持ちにとらわれる?
私は・・・傷付いているのだろうか・・・・
自分自身を誹謗中傷されたことよりもずっと深い確執

いっそのこと存在ごと消えてしまおうか?
私は眸を閉じたまま考える
そうすればずっと楽になるのに

また新たに零れ落ちる涙
考えるたびに胸の痛みとともにつくられて体を襲う奇妙な脱力感

気持ちも何もかも消えてしまえばいい
お前の口からその言葉が零れるなら
私は抜け殻の人形となって君の傍に居よう

お前への愛も何もかも忘れて
ちょっとした縺れが何もかも壊していく
狂った関係はもう元には戻らない
お互いの内を侵しつつあるだけ・・・・

私は顔を上げる
まつげの周りや頬にへばり付く涙の痕
誰にも分からぬよう、そっと拭いさった
戻る   Point(0)