詩人の幸せ・不幸せ 〜詩友への手紙〜/服部 剛
親愛なる詩友へ
友よ、あなたが今心から愛する女(ひと)と出逢い、
日々幸せに包まれていることを、
僕は嬉しく思っています。
僕なりに感じることですが、
「芸術家」「詩人」は、
哀しみによって作品が生まれる
という定説もあると思いますが、
僕は人生の喜びも悲しみも
ひっくるめての詩だと感じます。
つまり、その詩人が
幸・不幸のいずれの境遇であっても、
その詩人がどのような立ち位置の次元で
目に映る景色を捉え、何を感じるかで、
そこから作品は生まれ得ると感じています。
そして、僕から見て作品に見習う点の多いあなたは、
その次元の立ち
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