道化師の輪舞/栗栖真理亜
暗闇を駆け巡る侘びしさよ
盲目のなか悶え苦しむ己を鏡越しに見つめ
何を思う?
人々は仮面を被り
さもヒトゴトのように私のあいだをすり抜けてゆく
まるで風のように・・・
他人という寂しさよ
虚しさを越えて何を思う?
人との繋がりなどしょせん茶番でしかなかったのか?
心の底から泣き叫びながら
外見では白痴(バカ)のように大声で笑い転げている
大きな口を開けながら・・・
逃れられぬ運命だとは分かっている
しかし頭では理解しようとすればするほど孤独に苛まれる
煩悶としたこのこころ
いっそのこと蝕まれてしまえばいいのに・・・
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