蒼き竜の楽園/栗栖真理亜
伝わらぬ言葉そのままに口噤んだまま下を向く
世の中何が正しくて何が間違っているのかてんで理解できない
きっとポリシーなんて在って亡きものなんだね
僕にはみ視えるよ
灼熱の炎と硫黄を吐く蒼い竜が
でも君には見えないかも
そう 誰も気付かないのさ
なにもかもメチャクチャにされたって
『蒼い竜なんて何処に居るのさ?』
君たちは笑うけど
ちゃんと居るよ
ほらすぐソコ
君たちの傍
世の中はだんだん滅びに向かっているけど
君たちはみな知らん振りしてる
僕はただ黙って涙流すけど・・・
蒼き竜が王座につくとき天使のラッパが鳴り響く
聖なる鉄槌振り下ろされて世の
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