君を想えば/栗栖真理亜
君を想えば想うほど君の存在は小さくなる
君に近付きたいと思うのに逆に遠くなるのは何故?
君の存在を追いかければ追いかけるほど
君はどこか知らないところへ行ってしまう
こんなに胸が痛くても気持ちは届かない
君の声を聴いても心は穏やかならず
ただただ無作為に同じ考えに囚われるばかり
君の優しさと冷たさは悪戯に私の人生すらも狂わせてしまう
夢は?愛は?と問われても私はなんと答えればいいの?
これが君に対するエゴならばいっそのこと深い闇へと堕ちようか?
堕ちた先で待ち受けるものは果たして、更に深い闇か、永遠の安らぎか
愛に狂い、嫉妬に悩まされ私はいまここにいる
そう、君
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