ちょこれいと/詩乃
ちょこれいと
ほんとはただの食わず嫌い
蛇に騙され 口に入れ
暗い熱情に 犯された
戻れない もう戻れない
疎んだあの日々の反動
あなたが黒に溶けてった
それぞれ変わった黒と黒
貴女とはもう混じれない
いっそ穢れるその最中
男女の 二つのその裸体
塗りあってればよかったか
頬に肩にその膨らみ
柔らかな四肢の先端から
心臓めがけて黒でなぞろう
紅い太陽は黒い光を放つだろう
きっと僕たちは笑顔だ
綺麗に穢れていくんだ
相対する太陽も
たぶん僕たちを讃えてる
そう、ちょこれいと!
独占と汚辱の眼差し!
彼女の太陽は沈んだ
煙突から顔を出した黒い煙は太陽に焦がれるか?
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