真心/栗栖真理亜
 
届かぬ声に喘ぐ日々
言葉を尽しても尽くし切れないなら
きっとその言葉は力を失っている

軽く舞い上がったままふわりと落ちた一枚の無地のコピー用紙
沢山並べたはずの文字がいつの間にか消えていた

ぐしゃりと手の中で押し潰して丸めた硬くて冷たい痛み

もう元には戻らない
拡げても皺だらけの真心
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