胎児と踊る(回文)/水宮うみ
 
呼ぶ名前すら知らず絵学ぶよ。
よぶなまえすらしらずえまなぶよ


私の潜る余白と読破、夜、雲の下は。
わたしのもぐるよはくとどくはよるくものしたわ


太古、鱗ごと心動いた。
たいこうろこごとこころうごいた


晴れ、菜煮る。春になれば。
はれ なにる はるになれば


お腹の闇、真夜中の。
ONAKANOYAMIMAYONAKANO


立つと可笑しい胎児が踊った。
たつとおかしいたいじがおどった

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