顔を失って/
海
奇跡と奇跡が重なって
僕は芽生えた
勾玉のような魂と肉体
トンネル抜けて
命の泣き声をあげた
今は暗闇で泣いている
八方が塞がって
どこにも居られない焦燥感
僕が僕を否定する
鏡に映る顔は知らない僕
顔を失ったまま
安楽椅子に座ろうとして
嫌がる僕が袖を引っ張る
初めて泣いた日を
思い出して と
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