何もない日曜日/
栗栖真理亜
激しく葉先を揺らし首を振る若葉
陽射しで白く光る緑と黄緑のコントラスト
まるでお互い語り合い討論しあっているようだ
穏やかな何もない
時だけが過ぎてゆく空間に放り込まれた我が身と我が魂
ゆくあてのない侘しさとむず痒さを持て余してひとり
チーズ入りの菓子パンを頬張り冷たいカフェを飲みながら
ゆっくりと通り過ぎてゆく窓の外の絵画を眺める
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