【病棟日誌】 徒然に/
レタス
愛と細(ささ)やかな経済力があれば
やって行けると思っていた
疲れたぼくは入院することになり
毎日を繭(まゆ)の中に包まれ
平穏な時を過ごしている
知り合いもたくさん出来て寂しくはない
願わくは少量の琥珀の水があればいい
妻は明るい声で相手をしてくれるし
別れることで以前より二人は優しくなれた
親友が一人増えたと思えばいい
掛け替えのない存在として
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