野施行十二単衣 ?/水恋鳥魚夫
 
(533−2)現代名に戸惑う地名

明石の駅(むまや)といふ所に御宿りせしたまひて、

駅の長(おさ)のいみじく思える気色を御覧じて、

作らしめたまふ詩、いとかなし。

(大鏡・時平)駅の名前も駅長も現代に続く

存在をしていたのかと時と古典の間に置かれた

近代しいては現代の不思議に包まれる

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