『でっぱり』について語る時に、私たちの語ること/作・ミセス・アーモンド・クレージー・アーホー/鏡文志
デス……
言葉はカメレオン。女が男に変わりて、断言を積み重ねる。女は委ねる生き物であり、男は委ねられる生き物である。委ねられた以上強い緊張感の中で生きなければ本物の男とは、言えない。女に正直は出来ても、正確と緻密による断言は期待出来まい。
男はないものが欲しいし、男はないものからあるものを作り出す。
女はあるものが欲しいし、女はあるものからあるものを作り出す。
男は視覚的整合性に欠けながら、論理的整合性に富んだ話が出来る。
女は視覚的整合性に捉われながら、論理的整合性のない話をしてしまう。
男は捉われず、捉われることを嫌うし、それによって新しきを生み出す。
女は捉われ
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