『でっぱり』について語る時に、私たちの語ること/作・ミセス・アーモンド・クレージー・アーホー/鏡文志
通してその壁を飛び越えようとするから、狭いところで賑やかなのが、女より苦手よね。
女は、在るものが好き。価値を認められているものが、好き。
ダイヤのネックレスが好き。障害者も迫害されたユダヤ人も、価値を認められた時に、好きになれる。
ヒトラーさんに熱狂している最中は、嫌いなのよ。だってあの人たちは私にとって、私たちと同じ欠落者だから。お友達にはなれても、恋人には出来ないわね。
穴を欲す女もいるかって? それはどちらかというとLGBTQよね。彼女たちは自分たちと同じ、欠落を抱えている人間が好きなの。
男性のLGBTQについてはどう思うかって? 彼らは自分が欠落者であるという
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