『でっぱり』について語る時に、私たちの語ること/作・ミセス・アーモンド・クレージー・アーホー/鏡文志
方が、気にはなるわね。
観察してジロジロ見る人は、嫌い。恥ずかしいから。
どうしてそんなに見るのかしら? 見たり考えたりすることに、どうしてそんなに意味があると思ってるのかしら?
消化器は嫌いだけど気にはなるし、木の形も、ゾウさんの鼻も、キリンの首の長さにも興味がある。
傘の形も、面白いわね。人参も大根も胡瓜も、大好き。
平たいものは、どうかしら? 豆腐、壁のドア、こんにゃく。
こちらから働きかけなければ、動かないイメージがあるわ。
女は孤独を求めない。ドアの向こうで鍵をかけられても、中でみんなで楽しく過ごせればそれで良かったりするじゃない? でも、男は想像力を通し
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)