『でっぱり』について語る時に、私たちの語ること/作・ミセス・アーモンド・クレージー・アーホー/鏡文志
男は女について理解出来ない。そして女は男を理解したいとあまり思わない。
だけど、お互い気にはなる。
それは男が穴を求め、女がでっぱりを求める生き物だからじゃないかしら?
女は、欠落について考えない。
あまり、興味がないの。
基本的に恥ずかしいものだから、物事をポジティブに考えがち、同じように考える人が好きよね。
尖った人が好き。鋭利な人が、好き。
集団内で目立つ人が、好き。
ヒトラーもビートルズも、どっちも好き。
だけど冴えない男は嫌い。それは私にとって、私と似てる『穴』を抱えた欠落者だから。
弱気な人は嫌い。でしゃばりも嫌い。でも、どちらかというとでしゃばりの方が
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