朝の歌/
レタス
忘れてしまった砂浜の
波打ち際に踞(うずくま)り
要らなくなった古地図を
寄せ来る波に流します
月の鏡に照らされて
寒さの夜に肩を抱き
独り寂しく朝を待ち
失くした夢を探します
唐紅(からくれない)の夜明けには
ほんのり胸も暖まり
寂しさ消えて
喜ぶ歌をうたいます
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