詩想、スカーレット 魂の強度/ひだかたけし
いったいどこから君の
染み渡り来るのか
孤独と云う聖域
この崇高な響き
あゝ君の僕に至り来る
内なる内にて鳴る自然
単なる僕の私以上のワタシ
掴めない けれど、
感覚を心を超えたこの魂の震え
降り積もり降り積もりし
うっすらしっかり残響刻み
透き通る哀しみ満ち充ちて
この肉身のどんどん年老い使い尽くされ
ゆき やがて雪降るこの街に それでも
後に残し去れないものが在る
哀しみを感傷にすり替えらず変えられずに
ただそれだけを抱き染み渡らせ
住み息し生きてすきとほる
スカーレット!
あの戦慄に貫かれた時の割れ裂ける瞬間ノ感覚、
何度でもこの私と云う人存在に到来しまた蘇り
暗黒の渦巻きから澄み渡る大空へ
澄み渡る大空から暗黒の渦巻きへ
そう、行き来し跳躍し魔と魔の狭間に、留まる
何度でも何度でも 根源境域の断崖に立ち
、
私は私自身を詩想創造する最中にのみ存在すると。
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