布団掃除機/
栗栖真理亜
軽やかに繊維の浪の上を滑る
ぶウうぅんと唸りながら
僕が通ったあとはふんわりと浪が笑う
憂いを払い落としたように
さぁ、まとわりつくように
こびりついた君の埃を吸い取ってあげよう
初めて君がここにきたように
汚れを知らぬまっさらなままで
ご機嫌に今日も走る
ふわふわと絡む波の上で
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