シング・ア・ソング/ホロウ・シカエルボク
ていた、イアン・マッカロクの声は梟と言えば梟かもしれないが、パソコンのプレーヤーで流しているのはローリング・ストーンズだった、時々はそんなことがある、まあ、梟が歌っている時点で異変に気付けないのは欠陥だと笑うほかない、目を覚ますためにインスタントコーヒーを入れた、それ用の小さなケトルがある、インスタントコーヒーのための湯を小さな手鍋で沸かすのはなにかこう…詩的ではないと思った、ああ、真面目に聞かないでくれ、もちろん冗談だ、とにかくしっくりこないなと思ったのでホームセンターで一番小さなものを買って来た、家にあるものの中で一番手に取る道具かもしれない、ピーナッツを摘まみながら飲み干すと多少目が冴えた気
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