深紅の蜜/ホロウ・シカエルボク
 
んな書き方をした、俺はそれによって、すべての文章のサイズを綺麗にまとめるやりかたを覚えたんだ―こんな話をしてもほとんどの人間には何を言っているのかわからないと思う、まあ、それはそれでいいんだ、ただ、俺はいろいろなことを試していたんだということを話してみただけさ、自分にその必要があることは少し前から感じていたからね、理想の書き方じゃない、理想の結果を求めるようになったと言えばわかるかな、スタイルやステイタス、スタンスなんかにこだわっても仕方が無いんだってことがわかったのさ、ぎちぎちに文字が詰まった二千文字程度の作品、俺の書くものなんてみんなそんな感じだろう、でもその結果に行きつくための工程はここ二年
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