真夜中の渇き/ホロウ・シカエルボク
のさ、身体の中で降り積もって少しずつ浸透していくんだ、理解には本来、とても長い時間がかかるものなんだ、俺はそうして手に入れたものしか信用出来ないのさ、だから、いつだって思いつくままに言葉を並べていくだけさ、種を蒔いてすぐに芽が出るわけじゃないだろ、成長っていつだってそういうものじゃないのかね…わかるだろ、インテリ坊ちゃんのお遊戯をやってるわけじゃないんだ、これは俺なりの、混沌に対する真摯な態度ってものなんだ、だからずっとやり続ける必要がある、どうも、俺の頭蓋骨は、やつらにとって凄く居心地がいいみたいなんだよな、だからやめられないんだよ、定期清掃みたいな感じで、ずっと掻き回し続けなくちゃいけないんだ。
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