読解の妥当性について/おまる
テクスト的現実」(by 蓮實重彦)というものも、やはり存在するのだが(ちなみに、その文章の是非を問う評論や、二次創作などの大半は前記の側に属するものであるはずだ)、この文章そのものが生み出す「現実」とは何か?
すなわち、歴史的に確定された解釈と、学術的に導かれた解釈とが、大きく食い違う場合がある、ということ。言い換えれば、歴史的にいったんは確定した解釈と、文章そのものから導き出されるべき解釈とに、重大な齟齬が存在すること、そのものを指している。
このことについては、ウィキペディアを考えるとよいだろう。ウィキペディアは、出版業界、学者たちからはバカにされている。ことに人文、芸術全般におい
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