期待/栗栖真理亜
一粒の光りが無数の輝きとなって彼を包んだ
ろくに寝てないんだと彼は言ったけれど
無数の彼を励ます声に彼は応えた
ああ、それこそ彼なんだ
いくつもの難関乗り越え
堕落という道を選ばなかった
無事に苦難乗り越え
凛々しくなっていままさに夢掴む
夢は夢で終わらない
ーあなたの夢は始まったばかりー
自由に羽ばたき、あの天を目指せ
ーあなたの思うがままにー
ピンク色に色づいた夢が待ってる
ーさあ、私の胸へ飛び込んでおいでー
自分の思うがままに
夢はそれを望んでいる
人間としてのあなたが一番相応しいと
愛する人々と共に歩め
変な声には惑わされず
微々たる闇に巻き込まれずに進め
ーあなたにはそれが必ずできるー
煌めく光の中にいま彼はいるから
夢は必ず彼のもとへ
憂き世の義理をすべて流し
小さな夢を大きな夢に変え
病んだこの闇夜を照らし
ピンク色に色づく光のもとへ飛び出せ
音曲の奏でるままに
僕はそれを願っている
膿をすべて出し切り
栄光へと彼が進むとき
背中に背負った翼は風となり
勢いを増して
後輩達への道しるべとなる
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