招宴の自我/ひだかたけし
 
悠揚たる時空の逍遥、
紫炎の鳥の群れが飛び
無数の光の樹林聳え立ち
血縁切断した剥き出しの自我 、
着地する新たな地盤の響き聴き入る

 水空に為って逝く迄に鼓動刻み
  ゆっくり凍り付き静まり浮かぶ古月、
 倒壊した家屋の残骸から立ち上がり

息し活き活き生き続ける独り切りの私が居る。



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