エクリチュールの仮面/あらい
 
 
誰もがそれは書庫で孤立する      机上で、
                   窮屈で。
                 ちょうどいい
劔 皮膚のように はにかむもので    嘆き。
                 埃まみれの額
                    /鏡が
周りのものを利用していた


   隣の棚には蜘蛛の脚がにじみ出し
   棘のない雑誌はすぐ塩水に浸かった
   古いラベルに描かれた おもちゃの車が
   うずくまる背後にある。光沢が 
   砂漠のまぶた 鉄の音をさがすように 
   あのみちに 焚火のつめあとの男は
   
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