自分をも欺くために、すべて/ホロウ・シカエルボク
 
いつでもなにかを書いているようにした、自分が何をしているのかわからなくなったりしないように、少しでも指先が身体と精密に連動出来るように、いろいろなこだわりを捨てて新しいやり方をするようにしたんだ、そうさ、変わらないでいるためには、変わり続けていくことというのは絶対に必要なんだよ、すべてのものをひたすら飲み込んで大きなひとつの流れにしていくのさ、そうして目の前に並んだ様々な言葉を見つめてほくそ笑むんだ、俺はいつだって企んでいる、それが誰かに伝わるかどうかなんて、やっぱり二の次ってもんなんだ。

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