自分をも欺くために、すべて/ホロウ・シカエルボク
、それは致し方ないことだ、すべてわかった上での挑戦なのだ、人間という存在を、知り得ないところまで知ろうとする行為なのだ、それは途方も無い挑戦だ、ここでいいという標識が存在しない、チュートリアルも、ガイドラインも存在しない、先にそこに辿り着いた者ももちろん居ない、当り前だ、人生というのは基本そういうものだ、そうでなければ個体としてわざわざ生まれてくる意味も無い、誰の人生にだってフィールドは無限にある、スマホのゲームに興じている暇はない、この世で最大のオープンワールドゲームをすでにてにしているじゃないか、自由度は最高に高いぜ、だけど、そのせいで不自由に感じているんだろう、だからそんな風に自分に注釈をた
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)