今日の証拠/ホロウ・シカエルボク
中が俺に絡んでくる時って、面白いんだよ、否定したい気持ちは目一杯あるのに、言葉が追いついていないから、変な後出しジャンケンとか、とにかく安いケチをつけるだけの言動に終始するんだ、自信の割に確固たるものを提示することが出来ないのさ、それはつまり、なにも考えちゃいないってことなんだよね、こちらがびっくりするくらい、彼らはなにも考えちゃいないんだ、だからすぐわかるんだよね、あ、こりゃあ絡んでもなにも生まれないやつだってね、そういう人間ってだいたい俺のことを嫌うんだよ、なぜだろうと思うんだけどね、おそらく、俺という人間のオリジナリティーが気に入らないんだろうね、だって、村社会ってのはそうだろ、自分を殺して
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