エーデルワイス/
たもつ
反復する呼吸
少しの重さ
ありふれたことなのに
落下傘だ、と
二人して笑った
微熱の名残りに
わたしちが寝転んだのは
芝生の庭だったかな
覚えたての呪文のように
何度も
エーデルワイスを歌った
いつか来る終わりにばかり
気を取られて
やがて来る始まりには
無邪気に気づかなかった
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