二〇二四年九月二十八日/山人
 
し、山に居た時間は十三時間を超えていた。現場に付く迄二時間半、帰路で四時間十五分。他メンテや給油、食事などである。食事はだいぶ前からパンに替えていた。シャリバテというように本来は飯粒がいいが、飯粒は重い。少しでも軽量化を図るためにパンにしたのである。カロリー的には米よりも良いのかもしれない。
 十三時四十五分、最後の刈払いを終わらせ、刈払い機を担ぎ現場を後にした。別なルートで帰り、妻に迎えを頼むことも考えたが、蛞蝓のように刈り進んだ自分の作業痕をまじまじと眺めたい気分になってしまったのである。
 十八時丁度。ヘッドランプの私はまずタイヤを見た。
 異常の無いタイヤをよろこんだのである。 
 
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